ジャンクSPORTS - ファンタスティックストーリー
「一途」
ダルビッシュ有
いま女性誌やファッション誌からも注目を集める男、「ダルビッシュ有」。
先月、お立ち台で堂々の婚約宣言。そんな男が自分自身を一言でこう表した。
「一途ですよ、ボクは」
自らを「一途」と言い切るその思には、そこに今をときめくスター選手の秘めた決意が隠されていた。
北海道日本ハムファイターズの不動のエース、ダルビッシュ有。現在、リーグトップの奪三振数のほか、防御率、勝利数でも 上位に名を連ね、優勝争いするチームの原動力となっている。
「ヒルマン監督が辞めると発表されたので、ここに来て連覇したいなという気持ちは強くなりましたね」
プロ3年目ながら、パリーグ屈指のエースへと成長したダルビッシュ。今松坂をはじめ、球界のエースと呼ばれた多くの選手がメジャーリーグへと羽ばたく中、ダルビッシュもまた世界最高峰の舞台への憧れはあるのだろうか?
「もしメジャーに行くってなるぐらいやったら、ボクは野球を辞めます。日本の子供たちだっておもしろくないじゃないですか。子供達を楽しませるためには、そういう(日本に残る)人も必要やと思うし」
世界で通用するレベルと言われながら、日本のプロ野球にこだわり続けるダルビッシュ。そこには、彼の生い立ちが深く関わっていた。
「ハーフで生まれてきて・・・“お前は日本人じゃない。何かが入ってる”と相当、 否定され続けて。その中で、日本の野球っていうのに執着したいんですよね。オレは日本人だっていうアピールをずっとし続けていきたいから」
イラン人の父親のもとに生まれ少年時代、その目立つ容姿のせいで、悩み苦しんだ。だが、野球を続けることによって自信と希望を得ることができた。だからこそ野球に対する思いは人一倍強い。
「日本で生まれて最初からメジャーへ行きたいと思う人はいないと思うんです。最初、とりあえず日本のプロ野球目指すじゃないですか」
「日本のプロ野球でやりたいと思ってやり始めた以上、ずっと日本のプロ野球でやってほしいという思いはあります」
自分を強く、そして大きく育てた日本の野球。そこは、ダルビッシュにとっての誇りの場所。一途な思いを白球に込め、これからもマウンドに上がり続ける。
ダルビッシュがこの考え方を改めてしまわない限り、俺は彼のファンであることだろう。
スッカスカの(日本プロ)野球なんて見たくないし、メジャーの腰掛に成り下がってしまうのも腹立たしい。WBC2連覇の原動力の1人は『井の中の蛙』でしたって、最高の皮肉だよ。(成績や内容的には、それほどでもなかったけどね。立ち上がり悪いのはいつもどおりらしいし。そんな立ち上がりの悪い投手を抑えで使う原って・・・・・・)
こういう一流選手が、もっとたくさん出てきてほしいと痛切に願う。
ラベル:ダルビッシュ有 ジャンクSPORTS