2024年12月24日

アマテラス雑感

神激のラストシングル、アマテラス。
曲のリズムが、俺の凄く好きな「付点四分、付点四分、四分」のリズムなのだけど、好きな理由はそれだけじゃない。
うまく書ける気がしないのだけど、なんとか書いてみようと思う。

ひょんなことから、とある地下アイドルを応援することになったわけだが、そもそも地下アイドルってものを調べてみると、かつてはもう魑魅魍魎・跳梁跋扈。今でこそ随分マシになっていそうだけど、それでもメンバーの脱退・加入が激しいと感じた。そりゃそうだろう。俺は個人事業主だからカネのことはシビアに見るけど、どうやって生活するんだよコレ、みたいなのがゴロゴロ出てくる。
そんな中でも、推しの地下アイドルたちはなんとかかんとかやってってるようだ。アイドルたちだけでなく事務所も相当な苦労をしているのだろう。涙がちょちょぎれる。そりゃあせめて全員チェキまわるよ。雀の涙だとしても、10人チェキ撮ってくれればまぁまぁまぁ、今日1日分としてはボチボチ、ぐらいの収入にはなるんだろう。たぶん。

今でこそSENKOU SOUNDの中では大きな存在であろう神激とて、初期メンは1年以内に4人辞めている。しかも最初の1人は契約違反でクビだ。何やったかは知らないが、いきなり瓦解といっても過言ではない。こんな感じなグループはゴロゴロいる。5人加わり1人辞め、2人加わり2人辞め。そして、残った6人で4年やってきた。ちょうどコロナのころだ。
そして、6人全員が脱退。見た感じ年齢も20代中盤から後半だと思われるメンバーたち。新たな道へ進むとなっても致し方ないタイミングであろう。

アマテラスの歌詞には、最後のポエトリー部分に、元メンバー7人の名前が出てくる。ここが非常にエモい部分に感じた。初期メンのいもこ・ことのにとって、どんな理由で脱退したのであれ、初期メンは苦楽をともにした大切な仲間なのだろう。それ以外の脱退メンバーもまた同様だろう。
サークルやモッシュやツーステするポイントが無いような曲をラストシングルとして持ってきた。その歌詞は、ファンに向けてというよりも、メンバーや元メンバーに向けての歌詞って感じがした。
ラストシングルにふさわしい詞・曲だと俺は思った。

松田聖子は今でもアイドル……とは言い難い。たいていのアイドルは20代で卒業していく。デビューして半年にも満たないアイドルたちとて、いつの日かいなくなる日が来るのだ。1人また1人と消えてゆくのか、みんなまとめて卒業するのか、新たな人が加わるのか、何も分からないし誰にも予想も想像もできない。そんな別れの日がいつか来るのかと想像しただけでちょっと悲しくなる。たぶんもうそのぐらいハマっている自分がいるわけだ。いつまでも終わってほしくない。しかし、形在る物いつか滅びる。アイドルとてそうなのだ。
最後の歌がこのアマテラスのように、ロックでありながら寂しくもあり、たくさんのメッセージが込められていると、複雑な思いがよぎる。そんな惜別の歌を聞くと、神激のこともデスデスのことも考えてしまう。すなわち、心揺らされた。震わされた。終わってほしくないが、いつか終わりが来る。後悔しないよう、できるだけ現場で、推していきたい。そう思わされる曲だった。

だから俺は、現場では腕を振る。目的のアイドルたちにだけでなく、他の、一生懸命やっているアイドルたちにも。少しでもアイドルたちが輝けますように。
posted by 小川 at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | チラ裏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする