なんか Twitterで操法の記事をリツイートしたら、消防団を滅ぼしたい人たちが絡んできた。なので、絡んできた人たちがどうこうではなく、ググって思ったことを書いてみる。
1. 全国すべての消防団と消防団員が、余すところ無くすべてクソではないでしょう。というか、アナタが知っている消防団なんて、せいぜいその部か、分団がいいところでしょう。それにも関わらず「【ウチの地域】の消防団はクソ」ではなく「消防団はクソ」と主張する点に違和感を感じまくります。
2. 操法大会や、その他様々な活動をやりたくない団員は、確かにいるでしょう。いっぽうで、やりたいという団員もいます。いろいろググったものを読んでみた感じ「やりたくないのに強制されるのがイヤだ」と言いたいのだと思います。でも、なぜそれが「操法大会なんてなくせ」になるのかが不思議です。「やりたい人がやれて、やりたくない人はやらなくてよくなるようにしよう」だと思います。
3. 消防団に対する不満は、「辞めたいけど辞めさせてくれない」「やりたくないのやらされる」に尽きるでしょう。生活がーとか、仕事がーってのは結果だと思うんです。原因は「」の中のことに尽きるでしょう。
4. 結局、「消防団がクソ」なのではなく、「アイツがクソ」なのではないかと。地域によっては、それは「団長から副団長から分団長から部長以下全員クソ」なこともあるし、「直属のあの班長がクソ」なこともあるでしょう。
5. 「アイツがクソ」だということが分かれば、あとは簡単なことだと思います。ソイツとの接触を切る。それは、団を辞めるでもヨシ、ソイツと殴り合って向こうから関わらないように仕向けるもヨシ、より偉い人を味方に付けるもヨシ。あれ……何かに似てるな……。あ! 社会人の処世術と同じだ!
という感じで、「消防団はクソ」や「操法大会なんてなくせ」が、頓珍漢な暴論・極論であると、自分は思うのです。
脱線するけど、団員のなり手がいなくて困ってるのは、消防団に限らず、自治会ほかいろいろなところで起こっている。若者の人口が減っているのに、消防団の数や自治会の数が変わらないならば、そりゃそうでしょうよ。さらに、「最近の若いモンは」なんてセリフを高ーーーーいところから偉そうに言ってる連中に、「(彼らから見た)最近の若いモン」が着いていくわけがないでしょう。
全国的な若い人口の減少をいったん無視したうえで考えてみると、やはり、年齢を重ねるにしたがって、「新しいこと」を覚えることが億劫になります。「変化」を好まなくなります。「今までずっとこのやり方でやってきたんだ。それを変えることはまかりならん!」「若ぇのが汗をかいて俺らを支えろ!」とか言う先輩方がいるわけです。もちろん、変化を受け入れたり、汗をかいてくれる先輩方もいらっしゃいますが、重鎮とか長老とか呼ばれるような人は、おおむねそんな感じです。だから、若手と先輩との間での対立が起こり、「青年部」なんてのが立ち上がるわけです。
いや、青年部が立ち上がるならまだいいですが、「じゃあ抜けるわ」といっていなくなる若手も多数いるわけです。先輩がふんぞり返ってる組織に、誰が入りたいと思うかよ、っていう話なわけですよ。
若手を組織に入れたいと思うならば、先輩たちがすべきことは、若者が何を好み、どういう条件だったら入ってくれそうかを調べ、彼らのために汗をかくことが重要だと思うのです。もちろん「俺様のために先輩たちが土下座してくるんなら入ってやってもいいですけど、俺、なーーんもしませんよ」なんてヤツは要りません。
お互い、そこまで媚びへつらう必要はありません。先輩は後輩に教え、後輩は先輩に質問し、先輩も後輩のために汗をかき、後輩は先輩のために汗をかく。
消防団も自治会も御輿会も、基本的には仕事ではありません。ボランティア・手弁当なわけです。誰もが、誰かのために汗をかき、誰かを支える、それでいいと思うのです。自治会長さんは週1くらいで何かしらの自治会連合会から連絡があり、それを担当役員に連絡したり書類作ったりしてくれている。そういうのを担当してくれるんであれば、俺のような若造は車出したり肉体労働系を請け負ったりする。そういう、持ちつ持たれつの関係を自然と築き合っていけるよう、互いを尊重していければいいのになぁ……と思うのです。田舎だと、いろいろシガラミがあって、ものすごく負担になったり面倒になったりするんでしょうろうけど、だからといって、見ず知らずの人に対して、先輩方の振る舞いと同じように振る舞ってたら、行き着く先は彼らと同じ老害ですよ、と。
「プログラマは、会社を変えることも、会社を変えることもできる」という言葉があります(いま、ググったけど見あたらないので、まぁニュアンスだけ感じとって欲しい)。同じ事を2回書いてるけど、誤記ではありません。前者は「転職」、後者は「技術革新」を指します。自治会、消防団、御輿会も同じでしょう。前者は「引っ越す」、後者は「電話」だったのが、いまは「LINEグループ」みたいなこと。
で、「技術革新」のネタは、いろいろな人が持っていると思うのです。それを、先輩陣は、アタマっから否定するのではなく、「若手がそういうなら」ってことで受け入れる挑戦をしてほしいのです。先輩は若手のところに降りていって、話を聞き情報を仕入れ、彼らの挑戦を見守りつつ支える。若手は先輩の話に耳を傾け、自分のやりたい方針に手を貸してくれそうな人の力を存分に借りて、うまくやり遂げる。そういうことができる関係を築いていくのが、何かしらの組織としてのありかたなんじゃないのかなー、と、青く理想論を語るわけであります。
おしまい。