2009年07月01日

ダルビッシュの凄さ

往年の名投手を思い出した。

ダルビッシュ有、究極の機能美。 〜ノーヒットノーランはいらない〜

 パ・リーグのあるチームで下位を打つ選手にダルビッシュのすごさについて尋ねたとき、彼はこう言って苦笑していたものだ。

「俺に聞くなよ。あいつ、俺のときは明らかに手を抜いてるんだから。たぶん俺はあいつの本当にすごいボールを見たことはないと思うよ」

杉下茂のことを思い出した。

杉下といえば、言わずと知れた『フォークボールの神様』である。シンカーは山田久志、シュートなら平松政次、ドロップの沢村栄治、そしてフォークと言えば佐々木よりも野茂よりも村田よりも村山よりも杉下なのである。

杉下は、1試合に5球程度しかフォークを投げなかったという。しかも、下位の打者や投手にではなく、主砲にしか投げなかったそうだ。省エネのために投げなかったのかどうかは定かでないが、例えば西鉄の豊田泰光には、「次はフォークか」「次こそフォークか」と思わせておいて、ついに一球も投げなかったという。また、千葉茂も、「ついに俺にはフォークを一度投げなかった」と発言している。

ダルビッシュにせよ杉下にせよ、下位の打者が「明らかに手を抜かれていることが分かっている」にも関わらず、彼らには打たれない投球をしている。これは凄いことだと思う。自分の力と相手の力を冷静に分析し、「この程度の球で打てない」と判断し、そしてそれに違わぬ投球をする。簡単なことじゃないと思う。


ダルビッシュ有、凄い漢だ。
posted by 小川 at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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