2009年05月01日

本人にフォローはいれたのか?

“世界一”の後遺症…G原監督が抱える2つの爆弾
チームの得点力は激減

 原巨人は29日、広島に0−2で敗れ、チームにとって1960年以来49年ぶりの3試合連続完封負けを喫した。首位が安泰であることにも、抜群の戦力にも変わりはないのだが、既に導火線に火がついた“爆弾”が2つある。処置を誤れば、思わぬ一大事を引き起こしかねない。

【内海“ニセ侍病”深刻!?】

 原辰徳監督(50)はこの日の試合後、記者会見を終えていったん帰途につきかけたが、きびすを返して報道陣のもとへ戻ると、「『ニセ侍』という言葉が繰り返し使われているのは、僕の本意ではない。しつこいし、言葉がひとり歩きしている」と申し入れたという。

 4月は5試合に登板し、ついに白星なし(2敗)に終わった内海哲也投手(27)について、原監督は試合のなかった20日、報道陣の前で「『侍スピリット』はないのか。今のままなら『ニセ侍』だ」と叱咤激励した。

 報道陣へのリップサービスの意味もあったようだが、内海が22日ヤクルト戦でも、28日広島戦でも、好投しながら今季初勝利を逃し、スポーツ紙などに「ニセ侍」の言葉が踊り続けたのは誤算。シャレにならないムードが漂い始めた。

 内海自身、WBC日本代表最終メンバーを絞り込む宮崎合宿中には、「ここで選ばれなかったら、僕は“落武者”ですよ」とあっけらかんと周囲を笑わせる余裕があった。だが、落武者は戦って敗れた結果だからまだしも、“ニセ”では立つ瀬がない。ナイーブな内海が受けたショックの大きさは察するに余りある。そもそも内海を本物の侍(日本代表)に選出したのは、他ならぬ原監督ではないか。

【阿部は肉体的危機!?】

 精神的に追い込まれたのが内海なら、肉体的危機が懸念されているのが阿部慎之助捕手(30)だ。24日の中日戦で延長10回フル出場したのを最後に4試合連続欠場中。首脳陣らは「体調不良」と多くを語らないが、複数の球団関係者が「昨年のシーズン終盤に負傷した右肩に痛みが出た」と明かしている。試合前のフリー打撃こそ参加しているが、送球に不安を残したままでは捕手は務まらない。

 阿部の名前がスタメンから消え、巨人の得点力も激減。因果関係は明確だが、何より阿部が体調を万全に戻すことが先決。こうなると、もともと昨年の負傷からの回復具合が心配されていたにもかかわらず、阿部をWBCに連れて行ったのが間違いだったのではないか、という気もしてくる。

 若きエースとキャプテン。いずれもWBC絡みで本領を発揮できないでいる2人にどう対処するか。世界一監督のお手並み拝見である。

阪神監督時代の野村監督を見ていれば気づくことだろう。マスコミへのリップサービスが多分に含まれていることは良く分かる。それでも、直接は何も言われないのに、ボヤキの槍玉に挙げられてしまった選手は、新聞を見て傷つくことだろう。「あぁ、本当は監督に、こう思われているんだ」と。

俺のようなタイプは、叱られると「ナニクソ!」と思い静かに闘志を燃やすが、そうでないヒトもいる。叱られると萎縮するタイプの人間への対応は、叱られても燃えるタイプの人間とは当然異なる。

内海は、おそらく叱られると萎縮するタイプなのではないかと思う。ましてや、『ニセ侍』なんて言葉、原から直接かけられたりするわけじゃないだろう。むしろ、ヘタすりゃ記者から「原監督は『ニセ侍』と言っていましたが?」とか聞かされれて、絶句し傷つくんじゃなかろうか。

原は、内海にフォローを入れたのだろうか?


このブログでは糞味噌に叩いてきた星野仙一だが、彼を嫌うのは阪神監督退任後の各種言動であって、中日監督時代および阪神監督時代の彼(の著書)は高く評価している。

第一次中日監督時代では鉄拳制裁(中村・彦野)で有名だったが、彼は、妻子持ちの選手は決して殴らなかったそうである。テレビで失敗する様を公開され、顔面ボコボコに腫らしてダンナが帰ってきたら、奥さんも子供もひどく落ち込むことは目に見えている。

また、金村義明の著書にあったが、星野は、選手の妻への誕生日に花を贈るとある。ダンナですら忘れているかもしれない自分の誕生日を、ダンナの現場の上司である監督が記憶しており、花を贈ってくれる。(もちろん、実際にはマネージャーか何かが忘れぬよう手配してるんだろうけど。)これに感激しない妻は少なかろう。将を(肉体的に)動かすために、まず馬(の心)を動かす。これこそ人身掌握術と言うにふさわしい行為だ。

星野には、島野育夫という参謀がいた。星野がベンチで怒鳴り散らして、該当選手やチームの雰囲気が落ち込むと、決まって島野が「さぁ、切り替えていこう」と音頭をとる。これは、ダイエーで工藤や武田が若手選手を叱ったあとに、故・藤井将雄がウラでその選手にフォローを入れていたという話と同じだ。スラムダンクのゴリと木暮もそうだな。
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星野がカミナリオヤジでいられたのは、島野の存在があったからだと、星野本人も著書で述べている。工藤も、若頭藤井がいたから成り立っていたと述べている。

翻って、原や野村には、そのようなフォローを入れてくれる人物がいるのだろうか?

基本的に、失敗を叱られれば誰でも大なり小なり傷つく。それが、直接ではなく間接的だと尚更だ。本人がフォローするでも、あるいは間接的に誰かがフォローするでも良い。そういう人材が居るのだろうか?

お友達内閣と揶揄された原。自分の身1つで乗り込んできた野村。腹心がいるかいないか、フォローを入れてくれる人材がいるかいないか。自分のことを本気で心配してくれる上司がいるかいないか。いわゆる『叱られると萎縮する』タイプの選手が活躍するかどうかは、それによって大きく変わってくると思うのだがどうだろうか。
posted by 小川 at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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